悪魔の辞典

原題
The Devil's Dictionary
作者
アンブローズ・ビアス
作者(英語表記)
Ambrose Bierce
翻訳者
枯葉

D

DAMN [呪う・破滅させる*]

v. かつてファフラゴニア人にしょっちゅう使われていた単語だが、いまやその意味は失われている。博学なドラベリー・ガク博士によると、満足を表す、ありうべき最高限度の精神的安寧をほのめかす言葉なのだそうだ。それに対してグローク教授は、この単語が「喜び」を意味する jodgod と組み合わせて使われることが多いのに着目し、騒然とした喜悦の感情を表現すると考えている。私が意見を披瀝するとすれば、それはかれらのような本物の権威の両方と対立するかなり違ったものとなっただろうが。

*相手や状況を罵倒するのによく使われる単語。"Damn you." とか "God damn it!" とか "You damn asshole!" とか。

DANCE [おどる]

v.i. 音楽にあわせて飛び跳ねてまわること。できれば、隣人の妻か娘の手をとって。ダンスには種類がたくさんあるが、ひとつの例外なく男だけ女だけで行われることはなく、一般的に、2つの特徴をもつ。いちじるしく無邪気であり、また、たちの悪い人間ほどこれを好む。

DANGER [危険]

n.

A savage beast which, when it sleeps,
  Man girds at and despises,
But takes himself away by leaps
  And bounds when it arises.
猛獣の一。眠れるそれを
人はあざけりバカにする
だがひとたび目覚めれば
人は飛びはね逃げうせる
Ambat Delaso
DARING [勇気]

n. あらかじめ安全を確保しておいたひとに見られるもっとも顕著な特徴のひとつ。

DATARY [教皇庁掌璽院長*1]

n. ローマカトリック教会の高等職務担当者。教皇の牛に Datum Romae (ローマにて) なる語の焼印を押すという重要な役割を与えられており、王子にも匹敵する収入と、神との友好関係を享受する。

*聖職志願者を給料つきの牧師として採用するかどうかを決めるひと。

DAWN [夜明け]

n. 理知的人間が寝る時間。ある種の老人はむしろ起床の時間としており、水浴びしたうえ空きっ腹を抱えたまま長々と散歩したり、さもなければ他の方法で肉体を抑えつけたがる。そしてこれらの運動こそが健康と長生きの秘訣なのだと自慢げに指摘したりする。しかし、かれらが健康的なまま老年を迎えたその真相は、その習慣のためではなく、その習慣にもかかわらず、なのだ。たしかに、見たところこのようなことをしている人ばかりが頑健である。だがその理由は、頑健でなかった挑戦者はみな取り殺されてしまったというだけのことなのだ。

DAY [日・昼]

n. 24時間からなるピリオドのことで、大部分は浪費される。このピリオドは二部に分けられる。昼と夜、つまり日がある日と日のない日に。前者は商売の罪にあてられ、後者は別種の罪に捧げられる。この二種類の社会的活動はオーバーラップするところもある。

DEAD [死んだ]

adj.

Done with the work of breathing; done
With all the world; the mad race run
Though to the end; the golden goal
Attained and found to be a hole!
Squatol Johnes
DEBAUCHEE [放蕩者]

n. たいそう熱心に快楽を追求してきたためにそれを追い越してしまうという不運に見まわれてしまったひと。

DEBT [負債]

n. 奴隷を追い立てる、鎖と鞭をもつ監督者にとってかわる天才的な代用品。

As, pent in an aquarium, the troutlet
Swims round and round his tank to find an outlet,
Pressing his nose against the glass that holds him,
Nor ever sees the prison that enfolds him;
So the poor debtor, seeing naught around him,
Yet feels the narrow limits that impound him,
Grieves at his debt and studies to evade it,
And finds at last he might as well have paid it.
Barlow S. Vode
DECALOGUE [十戒]

n. 一連の掟、数にして10――守るべきものを知的に選抜するには十分な数だが、選抜に困るには十分な数ではない。以下は現代用に考案された、改訂版十戒である。

汝、我以外を神とあがめるべからず――
複数持つには金銭がかかりすぎる

汝、偶像・肖像を作るべからず――
ロパート・インガソル*が打ち砕くがゆえに

汝、みだりに神の名を唱えるべからず――
効果的なときを選ぶべし

汝、一切安息日に働くべからず――
ただ野球見物にゆくはよし

汝、両親を敬うべし――
さすれば生命保険の掛け金が安くなるであろう

汝、殺めるべからず、殺める者を煽るべからず――
肉屋のツケを払うべからず

汝、隣人の妻に口付けするべからず――
隣人が汝の妻に手をつけぬかぎり

汝、盗むべからず――
さても事業に成功することはなし。騙すべし

汝、偽証すべからず――
そは低劣なり。ただ「噂に聞くところではこれこれなり」と言うはよし

汝、欲するべからず――
詐欺やら罠やら、その他諸々の手段によっても得ることかなわぬものを

G.J.

*Robert Green Ingersoll [1833-99] キリスト教信仰の不合理さを批判した無神論者。

DECIDE [決める]

v.i. 他の選択肢を圧倒できるだけの力があるほうに屈服すること。

A leaf was riven from a tree,
"I mean to fall to earth," said he.

The west wind, rising, made him veer.
"Eastward," said he, "I now shall steer."

The east wind rose with greater force.
Said he: "'Twere wise to change my course."

With equal power they contend.
He said: "My judgment I suspend."

Down died the winds; the leaf, elate,
Cried: "I've decided to fall straight."

"First thoughts are best?" That's not the moral;
Just choose your own and we'll not quarrel.

Howe'er your choice may chance to fall,
You'll have no hand in it at all.

G.J.

DEFAME [名誉を毀損する]

v.t. 他人について嘘をつくこと。他人について本当のことを告げること。

DEFENCELESS [無防備な]

adj. 攻撃手段をもたない。

DEGENERATE [退化した]

adj. 先祖ほどには賞賛すべきところがない。ホーマーの同時代人は退化のめざましい一例。トロイ戦争の英雄たちは1人で軽々と岩や暴動をもちあげることができたものだが、ホーマーの同時代人たちはそれに10人もの人手を必要とした。ホーマーは「退化した今日に生きる人々」をあくまでも軽蔑しつづけたのだが、かれらがそういう人々であったからこそ、ホーマーがパンを乞うのを許してやったのであろう。ちなみに、かれらの行為は善をもって悪に報いるいちじるしい事例といえる。というのも、もしかれらがホーマーの物乞いを許さなかったとしたら、ホーマーは確実に飢え死にしていただろうから。

DEGRADATION [鈍磨]

n. 私人が政治的身分を得るにあたってかならず通過する、道徳的・社会的前進の一段階。

DEINOTHERIUM [ディノシリアム(滅亡した哺乳動物、の意)]

n. プテロダクティル*の最盛期に活躍した、いまは滅びた厚皮動物。プテロダクティルはアイルランドの生まれで、その名前はテリー・ダクティルとかピーター・オダクティルなどと発音されるが、そう発音する人は、たまたまそれを耳で聞いたことがあったり字で読んだりしたことがあるのかもしれない。

*ジュラ紀から白亜紀にかけて活動した翼手竜の一種。pt- で始まる単語は最初の p を発音しないため、音で聞いた人は「テリー・ダクティル」的に、字で読んだ人は「ピーター・オダクティル」的に発音する可能性が高い。またこの単語は「翼 pter」+「指 dactyl」に分解できるが、その合間に連結母音としてはさまっている o と、アイルランド系の人名に見られる、「~の息子」を意味する O' (たとえば、O'Brien とかね)とは、感覚的にはよく似ている。

DÉJEUNER [(フランス語)食事]

n. パリにいたことがあるアメリカ人の朝食。さまざまに発音される。

DELEGATION [代表団]

n. アメリカの政治では、セット販売されている販促商品。

DELIBERATION [熟考]

n. バターを塗ってあるのはどっちの面だろう、とパンをいじくりまわすこと。

DELUGE [大洪水]

n. 洗礼のこと。その注目に値する第一実験であり、世界中から罪(と罪人)を洗い流した。

DELUSION [あざむき]

n. もっとも尊敬すべき一族を統べる存在。この一族には、「熱狂」「愛情」「無私」「信仰」「希望」「慈善」に加え、その他さまざまに善良な息子息女が揃っている。

All hail, Delusion! Were it not for thee
The world turned topsy-turvy we should see;
For Vice, respectable with cleanly fancies,
Would fly abandoned Virtue's gross advances.
Mumfrey Mappel
DENTIST [歯医者]

n. 人のの中に金属をすりこみつつ、ポケットからコインをすりとる手品師。

DEPENDENT [依存している]

adj. 他人の寛大さからくる支援を当てにしている。他人の恐怖心を利用して強要できる立場にあるひとには用いない。

DEPUTY [代理人]

n. 公務員・保証業者の親類にあたる男性。代理人は通例ハンサムな若い男で、赤いネクタイを締め、鼻先から机上にまで複雑な格好の蜘蛛の巣をはりめぐらせている。偶然にも用務員の箒で叩かれたりすると大量の埃をだす。

"Chief Deputy," the Master cried,
"To-day the books are to be tried
By experts and accountants who
Have been commissioned to go through
Our office here, to see if we
Have stolen injudiciously.
Please have the proper entries made,
The proper balances displayed,
Conforming to the whole amount
Of cash on hand -- which they will count.
I've long admired your punctual way --
Here at the break and close of day,
Confronting in your chair the crowd
Of business men, whose voices loud
And gestures violent you quell
By some mysterious, calm spell --
Some magic lurking in your look
That brings the noisiest to book
And spreads a holy and profound
Tranquillity o'er all around.
So orderly all's done that they
Who came to draw remain to pay.
But now the time demands, at last,
That you employ your genius vast
In energies more active.Rise
And shake the lightnings from your eyes;
Inspire your underlings, and fling
Your spirit into everything!"
The Master's hand here dealt a whack
Upon the Deputy's bent back,
When straightway to the floor there fell
A shrunken globe, a rattling shell
A blackened, withered, eyeless head!
The man had been a twelvemonth dead.
Jamrach Holobom
DESTINY [運命]

n. 暴君が犯罪を犯す権利。バカが失敗を犯す弁明。

DIAGNOSIS [診断]

n. 患者の血の巡りと金の巡り次第で決まる医者の病名予測。

DIAPHRAGM [横隔膜]

n. 肺の失調と腸の失調との間をへだてている筋肉質のしきり。

DIARY [日記]

n. 自分自身について赤面することなく述べることができる生活の一部分を日々記録したもの。

Hearst kept a diary wherein were writ
All that he had of wisdom and of wit.
So the Recording Angel, when Hearst died,
Erased all entries of his own and cried:
"I'll judge you by your diary."Said Hearst:
"Thank you; 'twill show you I am Saint the First" --
Straightway producing, jubilant and proud,
That record from a pocket in his shroud.
The Angel slowly turned the pages o'er,
Each stupid line of which he knew before,
Glooming and gleaming as by turns he hit
On Shallow sentiment and stolen wit;
Then gravely closed the book and gave it back.
"My friend, you've wandered from your proper track:
You'd never be content this side the tomb --
For big ideas Heaven has little room,
And Hell's no latitude for making mirth,"
He said, and kicked the fellow back to earth.
"The Mad Philosopher"
DICTATOR [独裁者]

n. 専制政治の弊害を無政府主義の害悪よりも好ましいと考える、国家の首班。

DICTIONARY [辞書]

n. 言語の発展を阻害し、生硬で融通のきかないものにする文芸上の悪質なデバイス。さりながらこの辞書はこのうえなく役に立つ作品である。

DIE [サイコロ]

n. dice の単数形。この単語を耳にすることはほとんどない。なぜなら Never say die*1 という諺が広く語られているからだ。ごくまれなことながら、こう言うものがいる。The die is cast*2 と。これは正しくない。サイコロは切り出されるものだから。なお、この単語はある不滅の二行連詩の中に見られる。作者はかの著名な詩人にして国内経済評論家、デピュー上院議員。

*1「弱音を吐くな」という意味で、ここでの die は「死ぬ」の意。

*2「賽は投げられた」というジュリアス・シーザーの名文句。cast を「鋳造する」という意味にとれば、なるほど正しくはなかったものの、cast は後から意味が拡張され、「プラスチックを成形する」という意味も加えられたので、現在の die はその点でも cast されるものになっている。

A cube of cheese no larger than a die
May bait the trap to catch a nibbling mie*3.
サイコロ大のチーズがひときれ
ねずみとりの餌となる

*3「ネズミ」の単数形は mouse なんだけど、複数形が mice になるところから、die - dice に合わせて mie - mice と誤活用してみせた。

DIGESTION [消化]

n. 食を徳と交換すること。これがうまくいかないと、悪がでてくる。これをもとに、辛辣なもの書きであるジェレミア・ブレン博士は、女性の方が消化不良に悩まされている割合が高いと結論している。

DIPLOMACY [外交術]

n. 自国のために嘘をつくという愛国

DISABUSE [正す]

v.t. 受け入れた方がよいと隣人が判断していた錯誤よりももっとよい別の錯誤をプレゼントすること。

DISCRIMINATE [差別する]

v.i. ある人物・物事が他よりもできれば憎悪すべきものとなる点に気づくこと。

DISCUSSION [議論]

n. 他人に、その間違った考え方をよりいっそう頑なに信じさせる方法。

DISOBEDIENCE [反骨]

n. 隷属という一寸の虫が胸に秘める五分の魂。

DISOBEY [造反する]

v.t. 力が十分にたくわえられたのを適切なセレモニーを開いて祝賀すること。

His right to govern me is clear as day,
My duty manifest to disobey;
And if that fit observance e'er I shut
May I and duty be alike undone.
Israfel Brown
DISSEMBLE [装う]

v.i. 個性の上から白いシャツを着ること。

さあ装おう。
Adam
DISTANCE [隔たり]

n. 貧乏人にとって金持ちから所有権の主張と保持を許される唯一のもの。

DISTRESS [苦悩]

n. 友人の繁栄を目の当たりにすることからかかる病。

DIVINATION [占い]

n. オカルトチックにいろいろ嗅ぎまわる。占いの種類は、華やいだうすのろと初期のバカ*の数と同じくらいバラエティーに富む。

*flowing dunce and early fool: 語義不明。

DOG [イヌ*]

世界中の宗教的崇拝から、オーバーフローしたぶんをキャッチするように意図されたオマケの神さま。この神に等しい存在はさまざまな姿に化身するのだけれども、なかでも比較的小さくて手触りのいい姿をしているときは、の愛情に乗じ、人間男性には願うことも許されないような場所をとる。イヌなる神は遺物――というか時代錯誤な存在だ。労働もしないし、毛皮を加工されることもない。ソロモン王ですら、一日中ドアマットのうえに寝そべって、ひなたぼっこしながらハエをたからせつつぶくぶく太るようなことはしなかったというのに。しかも飼い主が、寛大な視線をそえたソロモン的尻尾の一振りを得ようと必死に金を稼いでいる一方でだ。

*さかさまにつづると GOD すなわち「神」になる。

DRAGOON [竜騎兵]

n. 突破力と防衛力を同じくらいに持ち合わせており、前進は徒歩で、後退は馬上で行う兵士。

DRAMATIST [劇作家]

n. フランス語から戯曲を翻案するひと。

DRUIDS [ドルイド]

n.pl. 人身御供の誘惑にしたがうのをいとわなかった古代ケルト宗教の祭司。ドルイドとその信仰については、現在、ほとんどわかっていない。プライニーによれば、彼らの宗教はブリテインで生まれたもので、東はペルシャまで広がっていったのだそうだ。またシーザーは、その謎を研究してみたいものはブリテインに行くのがよい、言っている。シーザーそのひともブリテインに行ったのだが、ドルイド教会はかれを高く評価しなかったように見うけられる。かれの人身御供の天分は相当なものだったのに。

ドルイドは宗教儀式を森の中で行っていたため、教会を抵当に入れたり、シーズンチケットによる信者席の予約システムなどについてはいっさい知らなかった。要するに、かれらは異教徒であり――イギリス国教会の高司祭が行ったひとりよがりな分類によれば――非国教徒である。

DUCK-BILL [カモノハシ]

n. オオホシハジロのシーズン中にレストランがだすカモ用箸。

オリジナルは:n. オオホシハジロのシーズン中にレストランが切る鴨(duck)料理用請求書(bill)。

DUEL [決闘]

n. 2人の敵同士の和解の下ごしらえとして催される正式なセレモニー。つつがなくとりおこなうにはかなりの技量が要求される。下手をすると、ときにもっとも予想外な、嘆かわしい結果を引き起こすことがある。かつて、ひとりの男が決闘で命を落とした。

That dueling's a gentlemanly vice
  I hold; and wish that it had been my lot
  To live my life out in some favored spot --
Some country where it is considered nice
To split a rival like a fish, or slice
  A husband like a spud, or with a shot
  Bring down a debtor doubled in a knot
And ready to be put upon the ice.
Some miscreants there are, whom I do long
  To shoot, to stab, or some such way reclaim
The scurvy rogues to better lives and manners,
I seem to see them now -- a mighty throng.
  It looks as if to challenge me they came,
Jauntily marching with brass bands and banners!
Xamba Q. Dar
DULLARD [間抜け]

n. 文芸と人生を統治する王朝の一員。間抜けはアダムとともに生まれいで、大量かつ不屈な存在として世界中の全居住可能地域にはびこっている。その力の秘密は打撃に対するかれら一流の無感覚さにあり、棍棒でくすぐってやると単調に笑う。間抜けはそもそもボイオティアで生まれ、そこから飢餓のために移動してきたものである。その間抜けさゆえに作物を枯らしてしまったのだ。数世紀に渡ってペリシテに居住していたかれらは、その大部分が今日もペリシテ人と呼ばれている。十字軍の嵐が吹き荒れた時代、かれらはペリシテを去り、ヨーロッパ全域に徐々に拡大していった。そして、政治美術・文学・科学・神学における重要な地位のほとんどを占有したのである。間抜けの一部は仲間のもとをはなれてメイフラワー号の宗教的移住者に加わり、好ましい報告をおこなったため、それ以来、かれらの数は出産・移住・転向によって確実に、そして急速に増えていった。もっとも信頼に足る統計によれば、合衆国における成人間抜けの数は、まずもって3000*は下らないだろう、とのことだ。この数字には統計学者どもも含まれる。その種族の知的中心地区はイリノイ州ペオーリアのどこかにあるそうだが、道徳的という点ではニューイングランド系間抜けに及ぶものはない。

*1900年当時の合衆国総人口は約7600万。

DUTY [義務]

n. 欲望線に沿いながら利益方面へとむだなく走ることを強いてくるアレ。

Sir Lavender Portwine, in favor at court,
Was wroth at his master, who'd kissed Lady Port.
His anger provoked him to take the king's head,
But duty prevailed, and he took the king's bread,
        Instead.
寵臣サー・ラベンダー・ポートワイン
主がレディ・ポートに口付けしたのに激怒した
怒りはかれを駈りたてた 王の首を刎ねるのだと
けれども義務が説き伏せた 王の禄を食むのだと
G.J.

原文
"The Devil's Dictionary" (1910)
翻訳者
枯葉
ライセンス
クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンス
公開日
2001年7月13日
最終修正日
2002年3月30日
URL
Egoistic Romanticist: http://www1.bbiq.jp/kareha/
特記事項
プロジェクト杉田玄白正式参加テキスト。